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2012-02-26

Dynabook AZにUbuntu 11.10をインストール

だいぶ前になるが、Dynabook AZを買ってきてUbuntu 11.10をインストールしたので、手順を記しておく。

<準備するもの>
  • Dynabook AZ
  • USB メモリ
  • mini-USBケーブル
  • フラッシュ書き込みを行うためのUbuntu (x86) (Windowsでもいいらしい)

<手順>
1.  ダウンロード
イメージファイルを落とす
$ wget http://cdimage.ubuntu.com/releases/11.10/release/ubuntu-11.10-preinstalled-desktop-armel+ac100.bootimg
$ wget http://cdimage.ubuntu.com/releases/11.10/release/ubuntu-11.10-preinstalled-desktop-armel+ac100.tar.gz
http://cdimage.ubuntu.com/releases/11.10/release/MD5SUMS とmd5sumコマンドを実行して比較する。

 2. nvflashインストール
flashを読み書きするためのプログラム、nvflashをインストールする。

http://share.grandou.net/debian/nvflash/nvflash_20110628-2_all.deb をダウンロード(なぜかwgetできない)して、以下のコマンドを実行する。
# sudo dpkg -i nvflash_20110628-2_all.deb
udevの設定をうまいことやってくれるから、nvflashコマンドは一般ユーザでも実行できるようになるんだって。


3. 電源停止

電源が入っていたら止める。

4. メンテナンスモード起動
USBケーブルをホストPCとつなぎ、CtrlとESCボタンを押しながら電源を入れる。
これでLEDはつくがモニタには表示されない状態となる。

5. ブートローダをインストールする
以下のコマンドを実行する。
$ nvflash --bl /usr/lib/nvflash/fastboot.bin --sync
Nvflash started
rcm version 0X20001
System Information:
   chip name: t20
   chip id: 0x20 major: 1 minor: 2
   chip sku: 0x8
   chip uid: 0x123410c9415f1234
   macrovision: disabled
   hdcp: enabled
   sbk burned: false
   dk burned: false
   boot device: emmc
   operating mode: 3
   device config strap: 1
   device config fuse: 0
   sdram config strap: 1

downloading bootloader -- load address: 0x108000 entry point: 0x108000
sending file: /usr/lib/nvflash/fastboot.bin
| 940112/940112 bytes sent
/usr/lib/nvflash/fastboot.bin sent successfully
waiting for bootloader to initialize
bootloader downloaded successfully
6. パーティションテーブルと中身をバックアップ
$ nvflash -r --getpartitiontable part.txt
2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14があることを確認する。
$ nvflash -r --read 2 02_bootconfig.img
$ nvflash -r --read 3 03_partitiontable.img
$ nvflash -r --read 4 04_bootloader.img
$ nvflash -r --read 5 05_recorvery.img
$ nvflash -r --read 6 06_kernel.img
$ nvflash -r --read 7 07_mbr.img
$ nvflash -r --read 8 08_system.img
$ nvflash -r --read 9 09_cache.img
$ nvflash -r --read 10 10_misc.img
$ nvflash -r --read 12 12_data.img
$ nvflash -r --read 13 13.img
$ nvflash -r --read 14 14.img
13, 14が何かわからなかったがとりあえず存在しているのでバックアップする。

7. ブートイメージ書き込み
再度Ctrl+ESCを押しながら立ち上げなおして、以下を実行する。
$nvflash --bl /usr/lib/nvflash/fastboot.bin --sync
$nvflash -r --download 6 ubuntu-11.10-preinstalled-desktop-armel+ac100.bootimg
Nvflash started
[resume mode]
sending file: ubuntu-11.10-preinstalled-desktop-armel+ac100.bootimg
/ 8388608/8388608 bytes sent
ubuntu-11.10-preinstalled-desktop-armel+ac100.bootimg sent successfully
その後、一度電源を落とす。

8. tar.gz入りUSBメモリを挿入してブート
先ほどダウンロードしたtar.gzを何らかのUSBメモリのルートにコピーして、接続後、ブートする。

9. 書き込み
/dev/mmcblk0p7をdestroyしていいか聞かれるので、yを答える。

10. 初回起動
無事起動したら、言語だとか、セットアップ時に聞かれるようなことを答えてあげる。

11. Lubuntuの導入
標準だと重いので、Lubuntuにすることにする。
# apt-get install lubuntu-desktop
ports.ubuntu.comの回線のせいか通信がやたら遅く時間がかかった。

12. 日本語入力
試行錯誤したが、日本語入力は日本語localeにしても最初はできないので、
 # apt-get install ibus-anthy
とする。Ubuntuの日本語入力に詳しい某氏に助けていただいた。thx.


これで一通り使えるようになるはず。Flash pluginを入れられるらしいが、まだ入れていない。

参考:
https://wiki.ubuntu.com/ARM/TEGRA/AC100
http://d.hatena.ne.jp/S0R5/20111024/1319461443
http://blog.livedoor.jp/dupondroid/archives/6196989.html
http://www45.atwiki.jp/dynabookaz/pages/24.html
http://shanghai.at.webry.info/201112/article_1.html



Crossbowクイックスタート

OpenSolarisのCrossbowにおけるetherstubはbridgeだと思っていたが、どちらかというとインタフェースのようだと昨日知った。Linuxにおけるdummy と近いものだと理解した。

というわけで頭の中の絵を更新するとともに、図に表してみた。

dladm create-bridgeは「bridge0」を渡すと「dladm: invalid bridge name 'bridge0'」と言われる(OpenIndiana 151a)。数字はダメなのか。

LibreOffice Drawで「グリッド線で位置合わせ」が機能しない気がするのはなぜか

答え:デフォルトのサブ目盛の設定が細かすぎるから

LibreOffice の図上で右クリックして、「グリッド線>グリッド線で位置合わせ」を選択すると、グリッド線に合わせて図形を描画できそうな気がするも、フィットしている気がしない(カーソルがスムーズに動いてしまう。)

なぜかというと、この位置合わせは「サブ目盛」という幅に合わせてフィットするのだが、デフォルトはこの幅が1mm(相当:1cm/10space)なので、100%表示程度では全然フィットしている感がない気がするのだ。

解決策としては簡単で、サブ目盛の幅の設定を変更すればよい。設定は「ツール>オプション>LibreOffice Draw>罫線」で行うことができる。

詳しくは下図を参照。

計算すると、12ptが4.23mmだったので、0.5cm/2spaceとしてみた。

参考:
http://www.netplan.co.jp/archives/1453

2012-02-12

Linuxと3TB HDDとUSB-SATA変換アダプタ

USB-SATA変換アダプタなんて、速度以外はみんな同じだろうと考えていた。3TB HDDを接続するまでは。

今回は、USB-SATA変換アダプタを使って、3TB HDDをLinuxに接続するお話。

結論:3TB HDD対応と書かれたアダプタを使おう

用意したもの
・3TB SATA HDD
Western Digital WD30EZRX。タイ洪水前に買ったものである。
Windowsですでにパーティションを作っており、全領域をNTFSとして割り当てているつもりのディスクだが、Windowsでパーティションを作った際、Windowsさんが頭に小さな領域を作ったらしく、パーティションは2つある。当然ながらGPTである。

・Ubuntu 11.10 (x86)の入ったPC
ちなみにカーネルは3.0.0-14-genericらしい。

・USB-SATAアダプタ
今回用意した(用意してしまった)のはこの3つ
  1.  AOTECH HDST-U1
  2.  Groovy UD-500SA
  3.  CENTURY 裸族のお立ち台 USB3.0 (CROSU3)

1. AOTECH HDST-U1
転がっているLinux boxにHDDをつなげられるようにと買ってみたもの。HDDを立てて使うタイプ。
2000円以下ぐらいと安価に購入できる。以下接続してみた結果。

<接続した際のkern.log>

…sdbとsdcが見える。

<fdisk/partedの結果>


2.2TBと0.8TBのディスクが見える。

2.2TB + 0.8TB = 3TBなので、容量としてはフルに見えているつもりのようだが、これではちゃんと使えない。

ちなみにWindows Vistaから見ても2つに見える。やはり使えない。


2. Groovy UD-500SA
HDDが壊れてしまったときとかに、つないで試せるように前から買ってあったもの。SATAと電源のコネクタだけあるタイプ。HDST-U1のせいじゃなく、HDDが壊れているのかと思って試しにつないでみた。

<接続した際のkern.log>

以下同じエラーが続く。

fdisk/partedは、裏でエラーが出つづけるだけなので、使えない。

「5860533168 512-byte logical blocks: (3.00 TB/2.72 TiB)」と出ているので、正しくサイズは認識しているが、I/Oができないようで、結局これも使えないということになった。

Windows Vistaではきちんと見えるし、使えるのが不可解であるが。

3. CENTURY 裸族のお立ち台 USB3.0 (CROSU3)
もしかすると、2TB越えはGPTにするだけでなく、ハードウェア側の対応もいるのかなと秋葉原に行ってみたら「3TB対応」のシールが貼られていたので買ってみたのがこれ。商品名の通り、HDDを立てて使うタイプ。

<接続した際のkern.log>


非常に短い安心のログである。

<fdisk/parted>


きちんと3TBが見えているし、パーティションテーブルもきちんと見えている。マウントも問題ない。

Windows Vistaから見ても問題ない。


というわけで、3TB HDD 対応とされている製品を買ってきたら問題なく利用することができた。
2TB越えのHDDを接続するときは、ケチらずに対応が明示されている製品を買おう。