さらに、出力ダイアログに倍率を設定するボタンがついており、2xのようなスケールした画像を同時に生成することができ、Retina対応に便利な機能もついている。非常に便利な機能なのだが、このスケーリングが曲者であり、油断するとボケる。
スケールでボケるのはどんなときか?
「大きくしてるんだからボケるのは当たり前じゃないか?」と思われる方も居ると思うが、例えばシェイプや文字で構成したレイヤーを2x出力してもボケない。以下の通り。これができなければ2xなんて用意しないと思うので、当然といえば当然である。
しかし、これはいけると思って「埋め込みを配置」やドラッグアンドドロップで埋め込んだ写真などのラスタ画像の2xは以下のようにボケてしまう。(当然ながら、埋め込んだ画像は2x拡大するだけの解像度は持っているものとする)
「アセットを抽出」の2x(200%)がボケる状態でも、「イメージ>画面解像度」で幅/高さを2倍にしてもボケないので、Photoshopはボケずに拡大する頭は持っているにもかかわらず、だ。
どうすればボケないか?
2xしか使わないのであれば、一番簡単なのは、そもそも2xの解像度で作っておき、1x側を0.5x出力するという方法。1x解像度で作っておき、出力直前に画面解像度を拡大するという手もありだと思う。しかし、どうしても1xから2x, 3xを出したい、というのであれば、画像の取り込み時に以下の手順を踏めばいけるということがわかったので紹介する。
(参考:Photoshop generator not working with smart object & scaling.)
1. 新しい画像として埋め込む画像を読み込む
「ファイル>開く」でもいいし、埋め込みにならない場所にドラッグアンドドロップでもいい。2. レイヤーをスマートオブジェクトに変換する
レイヤーを右クリックし「スマートオブジェクトに変換」を選択する。3. レイヤーを埋め込みたい画像にコピーする
レイヤーを右クリックし「レイヤーを複製」で埋め込みたい画像にコピーする。あとは適切にリサイズすればOK.
以下のように、ボケてない状態で出力することができる。
要は、大きな状態で明示的にスマートオブジェクトを構成すれば、なんとかしてくれる、という話であるので、「埋め込みを配置」時にキャンバスサイズに小さくされるのを100%, 100%に戻し、明示的に「スマートオブジェクトに変換」することでも対応できる。
しかし、そもそも「埋め込みを配置」で埋め込まれるのはスマートオブジェクトなので、さらにスマートオブジェクトに変換すると、コンテンツの編集で出てくるのがスマートオブジェクトという状態になっているので、ちょっとどうなんだろうという感じなので、手順としては上述にした。
上記のフォーラムでも話があったが「埋め込みを配置」でできるのだってスマートオブジェクトなのだから、やれよ!と思う。上述の手順は正直面倒だし、OKなスマートオブジェクトなのか、NGなスマートオブジェクトかを区別するのが難しくて怖すぎるので現実的には拡大側は使えないと思う。機能としては便利だと思うので、早く直って欲しいものだ。
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