結論としては、試した範囲では、縦でのスキャンに比べて、1.3倍程度の高速化であった。
計測方法
ScanSnap S1500のスーパーファイン/カラーのモードで、以下の3種類の紙を、25枚ずつ、縦(そのままの形)と横(倒した形)で1回(*)ずつ、スキャンボタンを押してから紙送りが終わるまでの時間を、ストップウォッチで計る。(*)実はいくつか2回読んだ。でも、ほとんど変わらなかったので、1回としている。まぁ、1回でも2回でも精度はよくないと思うので、真面目な結果を知りたい方はぜひもっといろいろなパターン/回数でチャレンジを。
種類 | 幅 | 高さ | 幅・高さ比 |
---|---|---|---|
新書 | 10.8cm | 17.3cm | 1.60 |
コミック(普通) | 12.3cm | 18.2cm | 1.47 |
コミック(大) | 14.3cm | 21.0cm | 1.46 |
サイズは、裁断後のサイズ(実測)である。
計測結果
スキャン所要時間の結果は、以下となった。種類 | 縦 | 横 | 縦(1枚あたり) | 横(1枚あたり) | 縦時間・横時間比 |
---|---|---|---|---|---|
新書 | 48.5s | 34.9s | 1.94s/枚 | 1.40s/枚 | 1.39 |
コミック(普通) | 50.8s | 38.0s | 2.03s/枚 | 1.52s/枚 | 1.34 |
コミック(大) | 56.4s | 41.8s | 2.26s/枚 | 1.67s/枚 | 1.34 |
感想
200ページ(100枚)のコミックだとすると、縦の場合と横の場合で以下のようになる。縦:2.03 秒 × 100 枚 = 203 秒 = 3分23秒 横:1.52 秒 × 100 枚 = 152 秒 = 2分32秒後処理の問題や、紙挿入の取り違えなんかもあるので、この時間差をどう見るかは、人次第だと思う、という感じの結果であった。
また、最初は縦横比そのものになるのかなと思っていたが、縦横比とは若干ずれた比になった。動きを見ていると、紙を送り終わった後に若干の待ちがあるので、縦横比に関わらず1枚あたりに固定的にかかる時間があるのだと思う。
実際、「コミック」の場合で、縦横比に関わらない時間があると想定して計算してみると...
a: 1cmあたりのスキャン時間 b: 1枚あたりで固定にかかる時間 2.03 = 18.2a + b 1.52 = 12.3a + b を解いて 0.51 = 5.9a よって a = 0.086 2.03 = 18.2 × 0.086 + b より b = 0.461cmあたり0.086s、1枚あたり0.46s。
残りの「新書」「コミック(大)」で試しに計算してみると、
新書(横):10.8×0.086 + 0.46 = 1.43s/枚 (実測: 1.40s/枚) 新書(縦):17.3×0.086 + 0.46 = 1.94s/枚 (実測: 1.94s/枚) コミック大(横):14.3×0.086 + 0.46 = 1.69s/枚 (実測: 1.67s/枚) コミック大(縦):21.0×0.086 + 0.46 = 2.27s/枚 (実測: 2.26s/枚)とまぁ実測と近い感じなので、きっとそういう感じなのでしょう。
(もっといい考察があれば教えてくださいまし。)
なお、横版は、紙送りが終わった後に、ファイル(PDF)に出すのに時間がかかっていたということも付け加えておく。
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