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2020-07-05

emotionの内部構造(CSS-in-JSの裏側)

書いたスタイルがどうなるかという観点でemotion(emotion-js) v10の内部構造を調べたので図にした。styled-componentsもざっと見たけど、だいたい同じような感じ。




emotionをReactと組み合わせて使う場合、基本的には以下の動きをする(SSRが入るとちょっと違う)
  1. css`` あるいは styled.hoge`` が、SerializedStyles (ほぼ書いたとおりの状態のスタイルを表現するオブジェクト)を作る。ハッシュ+ラベルでnameがつく。
  2. ラップするための「jsx」関数か「styled」のコンポーネントが、React Contextを使ってEmotionCacheを探し出して、SerializedStylesをinsertStyles()する。
  3. EmotionCacheが、stylisでSerializedStylesを加工する(実際に使われるスタイルはここでできる)。
  4. stylisプラグインが、StyleSheetオブジェクトを経由して、containerに指定された要素(デフォルトではdocument.head)にstyle要素を挿入する。
  5. 「jsx」関数か「styled」コンポーネントが、スタイル適用された要素をclassNameを渡すことで作る。
createCache()でEmotionCacheは作れるので、CacheProviderと合わせると木の途中からdocument.head以外の場所、例えばiframeの向こう側にもstyleを挿入することができる。

Reactでない他の枠組みと統合するときは、以下を作ることになるかなという感じ。
  • cacheをつくるところ
  • (SerializedStyleを作るところ→css`` をそのまま使うのでもあり)
  • cacheを見つけてinsertするところ

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