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2016-03-15

Rust の開発環境を作る (Ubuntu + Visual Studio Code)

今回はRustとその開発環境のセットアップの仕方について。Ubuntu 14.04環境に、Visual Studio Codeをインストールして、コード補完ができるようになるまで。Ubuntu Makeのところ以外は、Macでも大体同じじゃないかなと思う。


Rust コンパイラまわり

multirustのインストール

multirustは、stableやnightlyなどrust環境を切り替えられるようにするツール。普通にrustcをインストールしてもよいが、便利なのでmultirustで入れておく。

$ curl -sf https://raw.githubusercontent.com/brson/multirust/master/blastoff.sh | sh
(略)
$ rustc --version
rustc 1.7.0 (a5d1e7a59 2016-02-29)

rustc的にはこれでおしまい。

Visual Studio Codeまわり

アーカイブを展開するだけでも良いのだけど、便利なUbuntu Makeツールを使う。

Ubuntu Makeのインストール

$ sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-desktop/ubuntu-make
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ubuntu-make
新しいUbuntuではubuntu-makeのppaはいらないかもしれない。

Visual Studio Codeのインストール

$ umake ide visual-studio-code
(インストールパスを聞かれるけどデフォルトでこんな感じに。)
Choose installation path: /home/yoichi/.local/share/umake/ide/visual-studio-code 

便利なので本来のコマンド名codeでシンボリックリンクを貼っておく。
$ ln -s ~/.local/share/umake/ide/visual-studio-code/code ~/.local/share/umake/bin/code

visual-studio-codeのリンクが壊れているようだけど、Gitでは直っているようなので、少しするとvisual-studio-codeでも起動できるようになると思う。

RustyCode extensionのインストール

VSCodeのRust言語用拡張のRustyCodeをインストールする。codeで起動後、Ctrl+Shift+pでコマンドパレットを起動し、install RustyCodeでインストール。

開発支援ツールまわり(racer, rustfmt)

Codeを起動してRustyCodeで書こうとすると、以下のようにエラーが出るので、必要なツールを入れる。
The "racer" command is not available. Make sure it is installed.

racer (コード補完ツール) のインストール

$ cargo install racer
(略)
  Installing /home/yoichi/.multirust/toolchains/stable/cargo/bin/racer
be sure to add `/home/yoichi/.multirust/toolchains/stable/cargo/bin` to your 
PATH to be able to run the installed binaries
cargoに言われる通りPATHを~/.bashrcなどに設定する

export PATH=$PATH:~/.multirust/toolchains/stable/cargo/bin

その後racerを実行するとわかるが、racerには参照用にRustのソースが必要なので、ダウンロードして適当なところに置いておく。

$ racer
RUST_SRC_PATH environment variable must be set to point to the src directory of 
a rust checkout. E.g. "/home/foouser/src/rust/src"
$ mkdir ~/src
$ wget https://static.rust-lang.org/dist/rustc-1.7.0-src.tar.gz
$ tar zxvf rustc-1.7.0-src.tar.gz

racer用にソースの配置場所を環境変数に設定する(~/.bashrcなどに書く)
export RUST_SRC_PATH=~/src/rustc-1.7.0/src

racerコマンドを叩いてusageが出ればOK。

rustfmt (ソースコードフォーマッター) のインストール

なくてもエラーは出ないが、入れておくとCtrl+Shift+I でコードフォーマットできる。cargo fmtでもOK.

インストールはcargoで。
$ cargo install rustfmt

Hello Worldプロジェクトの作成

試すには、適当にプロジェクトを作成してCodeで開く。
$ cargo new hello --bin
$ code hello &

src/main.rsを適当に編集したら、Ctrl+Shift+Rか、コマンドパレット(Ctrl+Shift+p)からRun Debugで実行できる。